【 奨 励 賞 】

【テーマ:仕事を通じて、かなえたい夢】
理想の人
あすなろ会  永 野 瑞 紀  23歳

包み込んでくれる愛情を持ってる人。誰に対しても変わらずに接することが出来る人。人の気持ちを考えて行動できる人。いけないことはきちんとダメと言える人。喜びを倍にしてくれる人。悲しさを半分にしてくれる人。そんな私の理想の人。それは母だ。

母はとにかく厳しい人だった。小さい頃から自分の事は自分でやりなさいと、誰がやらなきゃいけない事はない、気づいた人がやらなきゃいけない事。気づける人になりなさいと、お皿洗い、洗濯物、夜ご飯の準備お弁当まで、できる事はやらされていた。周りのお友達のお母さんは全てやってくれていて、いつも羨ましく思っていた。

小学校3年生の時から習い事をしていたが、母も昔スポーツで高校、実業団と進学しており私が少しでも休んだり、身のない練習をしていると、やる気がないならやめなさい。と必ず叱られた。中学2年生の高校の進学を決める時、運良く私はスポーツ推薦の声がかかった。高校、大学と続けたいと思っていた私は全国優勝の経験がある高校に推薦入学することを決めた。その時から母はさらに厳しくなった。朝起きて中学に行く前に朝練、夜練習が終わってから自主練、雨が降った日も休む事なく続けた。当時の私はそれが嫌でキツくて逃げ出したい気持ちばかりが心の中にあった。でもそれは、学校の名前を背負っていくという自覚、1つのことに向かって努力することの大切さ、入学する前に母が教えてくれていたんだと高校で寮に入り母の元を離れてから気づいた。小さい頃から厳しかった母。その厳しさには愛情が詰まっていた。愛情があるからこそ相手のことを思い行動でき、厳しくもなる。

私は今年社会人2年目になる。4月から営業となり、1対1でお客様と触れ合う事が増えた。会社の看板を背負い、1人1人のお客様に愛情を持って接する事を大事に日々仕事に励んでいる。そんな中でお客様から、あなただから頼める、あなたで良かったと言葉を頂き、1日でも早く理想とする母のように私に関わってくださる多くの人の幸せになるお手伝いがしたいと強く思うよになった。これから先、仕事を通じてさらに成長し、出会えて良かった、と思ってもらえるような人になりたいと思う。

戻る