【 奨 励 賞 】

【テーマ:現場からのチャレンジと提言】
私のチャレンジ精神
あすなろ会  小 玉 智 希  23歳

社会人として働き始めて1年が経ちました。仕事にも多少は慣れてきたと感じています。思えば私はいままで明確に目標を立てて物事に取り組んだことが少なかったと思います。

「夢」というものが初めからあり、好きなことを職業と出来ることが人によっては幸せなのかもしれませんが、私は中小企業の方々の夢を応援したいという漠然とした思いで職業を決定させました。

やはり理想と現実のギャップは大きいこともあり、くじけそうになることも何度もありました。

そこでまだまだ未熟者の私が初めに感じたことが「目標の無い仕事ほど非効率かつ無駄なことは他にない」ということです

昨年10月から外回りとしての仕事が始まり、初めは右も左もわからず、上司、先輩には多大なる迷惑をかけてしまったと思っています。例えば道に迷ってしまったり、お客様に間違った案内、説明をしてしまったり、他にもたくさんあります。

その中で、私は仕事に慣れていなかったという事もありますが、ただ与えられた仕事を漠然とこなしていけば自然と一人前になれるという思考になっていました。目標をたてず、チャレンジ精神をも持っていなかった私は、夢を持って働き、仕事に取り組んでいるお客様にとっては「なめている」と思われて当然だったのです。

そのことに気づいたのは、とあるお客様のところへ訪問させて頂いたとき、「君に私の人生をかけることはできない」という言葉を言われた時です。すべてを経験不足、慣れていないから、で逃げていた私は、その時初めてこの仕事はたくさんのお客様の夢・希望を叶える仕事なのだと気が付きました。

お客様の夢を叶えるためのお手伝いをするためには、まず自分が目標・チャレンジ精神をもたないとお話になりません。

私は働くという事を甘く見すぎていたのだと思います。自分の夢も見つけられない人間に他人の夢を叶えるお手伝いが出来るとは思えません。その日から1日1日を目標、今日はこのことにチャレンジすることを意識づけるようにしました。働くお客様と真剣に向き合い、自分に何ができるのかを考えることにしたのです。

すると、お客様の「本気の顔」が見えてきます。私を新人としてではなく。「金融職員」の人間の一人としてみてくださっていることがひしひしと伝わってくるのがわかるようになりました。

はたらくということはいかに相手を本気にさせるか、自分が本気になるか、ということだと感じました。これからも、本気の顔を探していきます。

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