【 奨 励 賞 】

【テーマ:さまざまな働き方をめぐる、わたしの提言】
さまざまな働き方をめぐる、私の提言
東京都 羽生田 紘 治 75歳

○人は皆おぎゃと生まれて両親に手厚く育てられ、学校へ通い義務教育を終わり高等学校へ進み大学の ほうへ進みます、 高等学校を卒業してすぐ社会人になる人もいれば、大学を出て社会人になる人もおります、 経済的や家庭環境により中学校を卒業して、やむなく社会に出なくてはならない人もおりますけれど、 人は生まれた時は男も女も皆平等です、

言うまでも無く運命というものは、人間の意思や力を超えたものであります、私達が人間に生まれた こと自体、自分の意思でそうなったのではありません、

男に生まれるか女に生まれるか、また日本人に生まれるか外国人に生まれるかといった事も選べる事 ではありません、

あるいはどういう天性、素質を持って生まれるかと言ったことについても、いわば天命によって決 まっており自分ではどうする事も出来ません、

それでは運命として与えられたものについては、すべてまったく人間の力ではどうにもならないかと 言えば、必ずしもそうではないと思います、

自らの意識や行動のいかんによっては、与えられた運命の現れ方が異なってくる、つまり「人事を尽 くして天命を待つ」と言う言葉のようにお互いの生き方次第では、自分に与えられた運命を、より生か し活用できる余地が残されているとも考えられます、

それは寿命とか、素質才能、など人生の万般にあてはまる事だと思います、 自分の人生にはどうにもならない面があるけれど、その範囲においてこうだという信念を持って自分 自身の道を力強く歩むよう努めて行く、

そうすれば、たとえ大きな成功を収めても有頂天にはならないし、失敗しても失望落胆しない、あく までも坦々とした大道を行くがごとく処世の道を歩んでいく事が出来るのではないかと思います、

お互い人間は神ではありません、いわゆる完全無欠全知全能などと言う人はいるものではありません、 誰もが程度の差こそあれ、長所と短所を併せ持っております、そこで人は時にその長所をほこり短所 を嘆いて優越感に浸ったり劣等感に悩んだりします、

この長所とか短所と言うものは、それによって深刻に一喜一憂するほどに絶対的なものでしょうか、 どうもそうではないような気がします、と言うのはお互い日々の生活においては、長所がかえって短所 になり短所が長所になる様な事がしばしばあるからです、

長所が短所として働き、短所が長所として生きるということは企業の経営に限らずお互いの日々の生 活の中にもままあるのではないでしょうか、そういうことを考える時、お互いにあまり長所とか短所に こだわる必要はないという気がいたします、

長所も短所も人それぞれに異なって与えられている個性で、持ち株の一面であると考えられます、 基本的には長所と短所にあまり一喜一憂することなく大らかな気持ちで自分の持ち味を生かしていくように心がける事がより大切な事ではないでしょうか、知識も智恵も大事才能も大事、しかし何よりも 大事なのは誠意と熱意であると思います、この二つがあれば何事でも成し遂げられます、

成功とは成功するまで続ける事だと思います、辛抱して根気よく努力を続けていれば周囲の情勢も変 わって、成功への道が開けて来るのではないかと思います、やることなす事が裏目にばかり出てしまう し、懸命に努力しているのにどうも上手くいかない、そのような状況におちいって頭を悩ます事が長い 人生には時にはあります、

そんな時に大事なのは、志を失わず地道な努力を続ける事ではないでしょうか、およそ物事というも のは、すぐにうまくいくとはめったにあるものではありません、しかし何事においてもひとたび志を立 てて事を始めた以上は、うまくいかないからとか失敗したからと言って簡単にあきらめてしまってはい けません、

時には失敗し志をくじかれる事があっても、めげることなく辛抱強く地道な努力を重ねて行く事が大 切ではないでしょうか、またそうしてこそ初めて物事を成し遂げる事が出来るのではないでしょうか、 今日あきらめてしまえば、明日の成功はけしてあり得ません、道にかなった事である限りひとたび志 を立てた以上最後の最後まであきらめてはいけません、

人はどんな時代に生まれ合わせても、その時代に応じて活動し自分を生かしていく事が出来ると思い ます、

そんな事もより良き人生を生きる為の一つの大切な秘訣と言えるのではないでしょうか、 是非皆さんもよりよき人生を歩むよう心がけて、楽しく素晴らしい人生を歩んで下さい。

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