【努力賞】
【テーマ:さまざまな働き方をめぐる、わたしの提言】
仕事と人とのつながり
東京都  小池里美  29歳

転職して1年が経過した。変化したことがたくさんある中でも特に、家族が驚くほど生活リズムが変わった。それまでは毎朝、10時に起きるというロースタート、夜は23時に帰宅して、決まった休みがないので予定は未定で行き当たりばったりの一人の休日を過ごしていた。そんな生活から真逆になった。朝は満員電車の時間、帰宅しても好きなドラマがちゃんと見られる、そして決まったお休み。この生活になれるのに、だいぶ時間が掛かったが、その中で明らかに変わってきていることは人とのつながりだった。

予定は未定だった休日に、友達との予定が入ることが多くなったり、今まで疎遠になっていた友達とも連絡を取るようになった。仕事がある日でも、夜は自分の時間が作れるようになり、その場所でも新しい出会いがあった。いろんな人から自分にない経験談を聞けたり、新しいことを教えてもらったりする。逆に、自分のことを誰かに話す機会も多くなった。自分の考えを話すことでそれに対してもアドバイスや意見を聞き、自分のモチベーション維持に繋がったり、自分のことを見つめ直す機会が増えた。さらに家族との会話も増えた。今までは生活リズムが違いすぎて、同じ屋根の下に住んでいるのにも関わらず、会話をしない日が多かった。たまに話せば弟には、毎日何してるの?と聞かれたことも。それが、今では夕飯時には必ず誰かと顔を合わせる。当たり前のようで当たり前じゃなかったことができるようになった。

そんな中で改めて、自分は人の中で生きてるんだなあと感じることが多くなった。今までも様々な出会いがあっていろんな感情を持っていたが、その機会を増やすことができて、とても幸せだなと思う。働き方というのは、仕事のことだけでなく、自分の成長にも繋がっている。今の働き方で困っていることがあるとすれば、人付き合いが増えて金欠になること、夕飯を食べる時間が取れるので太ること、外出すると場所が混んでいること。

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