【努力賞】
15の私が志す夢
筑紫女学園中学校  進藤圭那子  15歳

私の将来の夢。

それは、作詞家になってどこかで辛い思いをしている人、悲しい人、寂しい人、そんな人たちの背中を押して、心の支えとなるような曲の詞を書くこと。

私がこの夢を志すようになったのは、自分が辛いときに背中を押してくれた一曲と出会ったから。

中三になって自分の進路を少しずつ考え始めたとき、祖母は自分が営んでいる写真館を継いでほしいと言っていたり、母は早く決めろとせかしてきたり、自分はなりたい職業など何もなく、だからと言って興味のないことをしたくもないと思っていて、自分のやりたいことは何なのかと悩み、将来の夢ってこんなにせかされて決めるものなのかと思いながらも、周りの友人が将来の夢を決め、行く大学のことなどを考え始めていることを知り、とても焦っていて辛いときに、友人がある歌を歌っていて、家に帰ってすぐにその歌の歌詞を調べた。

「自分とは何でどこへ向かうべきか問い続ければ見えてくる」

「今負けないで泣かないで消えてしまいそうな時は自分の声を信じ歩けばいいの」

「人生のすべてに意味があるから恐れずにあなたの夢を育てて」

私はこの曲の中の15歳の女の子ととても似ていると思い、もう一度自分のことと思って曲を聞くと、歌詞が自分の中にスウーっと入ってきて、とても共感でき、祖母や母の声ではなく自分の声を信じよう、時間がかかってもいい、自分のことをよく知り、自分が本当にやりたいことを探そう、と前向きに考えることができるようになった。これが私が夢を志す第一歩となった。

「手紙〜拝啓15歳の君へ〜」との出会いだった。

元々この歌は知っていたけれど、歌詞をよく読んで歌を聞くとこんなにも受け取り方が違うのだと知った私は歌の歌詞に興味をもち始めるようになった。歌は小さい頃から大好きだったから、今まで聞いたことのある歌の歌詞を読むと、すごく深いものだったり、面白い表現だったり、その歌の情景が頭に浮かんできたり・・・・・・歌詞の世界にのめりこみ、歌詞を書く人になりたい、作詞家になりたい、そう思うようになった。

作詞家になりたいと思ってからは、文章力、音楽の知識が必要だと考え、一日のことをまとめる日記をつけ始めたり、本を読み終えたら感想を自分でまとめたり、自分が所属してる音楽部ではリズムや歌詞からどう表現するかなどの音楽の知識を身に付けることができている。

私の夢、それは、作詞家という職業につき、歌を作り、その歌がたくさんの人たちの耳に入り、自分が作詞した歌詞に共感して、自分がそうだったように、考えを前向きにできる。そして、夢を与えられるような作詞家になることだ。

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