【佳作】

私の考えるはたらくということ
筑紫女学園中学校  長谷部塔子  14歳

私の学校では、去年実際に働いている方々にお話しをうかがう機会がありました。どの企業にも少しずつ女性が増えてきており、男・女で助けあって仕事をしているとうかがって昔よりも今の方が仕事をする環境はよくなったのだろうと思います。

しかし、私はそれでもはたらく上での重大な問題点が三つ残っているのではと考えました。

一つ目は上司と部下の関係のことです。ニュースや新聞でたびたび「パワハラ」という言葉を耳にします。「パワハラ」とはパワーハラスメントの略で辞書によると「権力や地位を利用した、いじめや嫌がらせのこと。」で職場内で上司が部下に対して行ういじめなどを言うそうです。パワハラという行為はもちろん良くないことです。しかし、パワハラと訴えられるのを恐れて、注意することをためらったり、迷ったり、我慢したりする人もいらっしゃるように思えます。しかし、それでは悪循環ではないかと私は思います。なぜなら上司が部下に指摘することによって部下は学び成長していくのに言わないと「このままでいい」と思ってしまったり、自分の力を過信してしまう危険があると思うからです。ではどのようにすれば良いのか自分なりに考えてみたところ、やはり第一に相手の気持ちを尊重することだと思います。なので、大きな声で言ったり、強く言ったりすることをしなかったらパワハラとか言わないのではないでしょうか。二つ目に、良い点も言うことだと思います。誰だってほめられたらうれしいので、嫌味やわざとらしさを感じない程度にほめ言葉を言うといいと思います。

重大だと思う問題の二つ目は労働時間のことだと思います。この前ニュースで過労死という言葉を耳にしました。過労死は働き過ぎて心身をそこねることです。過労死などが問題となった背景には、残業をしても、残業と会社が認めてないなどということがあるようです。そこで国は労働基準法を厳格にしようという動きがあるようなので、この国の動きによって過労死などで亡くなる方がいらっしゃらないような世の中になればいいなと思いました。

三つ目はコミュニケーションの減少だと思います。インターネットの発展により、ネット上で話ができるので、話すことが少なくなっているようです。たしかにインターネットは便利だと感じますが、それと同時に他のこと、ものを捨てるのは好ましくないのではないかと思います。

ではこの三つの問題を解消できるような方法はないのかと思ったので、逆にどのような働き方が理想的かと考えてみました。例えば、社員一人一人のペースでできるように、テレビ電話を用いて在宅での仕事や、開放感や工夫をされたオフィスなどは魅力的だと思います。

このように、日本の労働環境は改善して行っているのは間違いありませんが、まだまだ道半ばなのは言うまでもありません。だからこそ国の動きや地方の動きに目を向けていきたいと思いました。また、働き方も時代と共に変わっていっているので、実際に仕事を決める時は良い部分や欠点をよく理解した上で仕事に反映し、良い所を最大限に引き出せるような効率のよい大人になれるように心がけていきたいと思いました。また、国も働きやすいように法などを改正してほしいと思いました。

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